メディアに引用されるグラフの条件は「1グラフ1メッセージ」「データに合ったグラフ形式」「出典の明記」の3つです。この記事では、グラフ形式の使い分けと、記事・SNSでそのまま使われるインフォグラフィックの基本を解説します。
目次
なぜグラフの出来が引用率を左右するのか?
記者や編集者は、調査リリースの「グラフがそのまま記事に貼れるか」を重視します。数表だけのリリースは、編集部側で作図する手間が発生するため後回しにされがちです。見やすいグラフ画像が用意された調査は、それだけで引用のハードルが一段下がります。
グラフ形式はどう使い分けるのか?
データの種類ごとに、適したグラフは決まっています。
| 伝えたいこと | 適したグラフ |
|---|---|
| 項目ごとの多い・少ない | 横棒グラフ |
| 全体に占める割合(単一回答) | 円グラフ・帯グラフ |
| 複数回答の選択率 | 横棒グラフ(降順に並べる) |
| 年代別・属性別の比較 | 積み上げ帯グラフ |
| 経年変化・推移 | 折れ線グラフ |
複数回答(MA)の結果を円グラフにするのは代表的な誤りです。合計が100%を超えるデータは必ず棒グラフで示します。
「1グラフ1メッセージ」とはどういうことか?
1枚のグラフに複数の論点を詰め込むと、見出しが付けられなくなります。グラフごとに「このグラフで言いたいことは何か」を一文で決め、そのメッセージをグラフタイトルにそのまま書くのが基本です。「◯◯について」ではなく「20代の6割が◯◯と回答」のように、結論をタイトルにします。
引用されるための体裁ルールは何か?
メディアやSNSでの引用を想定すると、次の体裁が必須です。
- グラフ内に「n=◯◯」と調査対象を明記する
- 出典(会社名・サービス名・調査名)をグラフ画像内に入れる
- 強調したい数字は1色だけ色を変える(多色使いは避ける)
- スマートフォンで見ても数字が読めるフォントサイズにする
- 画像単体で意味が通じるようにする(本文がなくても分かる)
出典を画像内に焼き込んでおくと、SNSで画像だけが拡散した場合もクレジットが残ります。
作図の手間を減らすにはどうする?
調査のたびにゼロから作図すると、デザインの一貫性も工数も課題になります。CRESTEPの「FACT DASH」では、調査データをCanvaテンプレート形式で納品しており、媒体のブランドカラーへの変更やロゴ挿入を編集部側で自由に行えます。「そのまま使える形」で受け取ることが、社内の作図コストを最も減らす方法です。
よくある質問
円グラフと帯グラフはどちらを使うべきですか?
項目が2〜4個なら円グラフ、5個以上または属性間で比較するなら帯グラフが見やすくなります。帯グラフは複数属性を縦に並べて比較できる点が強みです。
3Dグラフや装飾は使ってもいいですか?
避けるべきです。3D表現は面積の錯覚で数値が歪んで見え、データの信頼性を疑われる原因になります。フラットでシンプルな作図が、報道用途では標準です。
グラフの色は何色まで使っていいですか?
基調色1色+強調色1色+グレーの3系統以内が目安です。伝えたい数字だけに強調色を使うと、視線が自然に結論へ誘導されます。
SNS用と記事用でグラフを分けるべきですか?
理想は分けることです。記事用は詳細版、SNS用は数字とメッセージを大きくした簡略版にすると、それぞれの環境で伝わりやすくなります。


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