広報の成功事例に共通するのは「広告費の多さ」ではなく、ファンやメディアが自発的に語りたくなる仕掛けです。ワークマンやヤッホーブルーイングなど話題化した企業のPRを分析すると、中小企業でも真似できる共通点が見えてきます。
広報の成功事例に共通する要素は何ですか?
広報で成功する企業に共通するのは、消費者やメディアが「自分から広めたくなる」きっかけを作っている点です。多額の広告費ではなく、商品や体験そのものに話題性を設計しています。以下で紹介する3社は、いずれも大量の広告出稿ではなく「語られる仕組み」で認知を広げました。
ワークマンはなぜ広告費をかけずに拡大できたのですか?
ワークマンは、熱心なユーザーを「アンバサダー」に起用し、その発信力で認知を広げました。アンバサダーは製品開発にも関わり、女性向け新業態「#ワークマン女子」を生む原動力にもなりました。広告に頼らず、ファンの一次情報が新規顧客を連れてくる好循環をつくった点が特徴です(出典:commercepick)。
- 熱量の高いユーザーを公式に巻き込む
- 発信だけでなく商品開発にも参加してもらう
- ユーザーのSNS投稿が広告代わりになる
ヤッホーブルーイングのファンイベントは何が優れているのですか?
ヤッホーブルーイングは、ファンイベント「超宴」でファンとの関係を深め、口コミによる成長を実現しました。2010年に約40人で始めたイベントは、2018年にはお台場で約5,000人規模に拡大しています。赤字でも開催を続け、ファンが新たなファンを連れてくる関係を築いた点が学びどころです(出典:Agenda note)。
中小企業が学べるのは、規模より「熱量」を優先する姿勢です。小さなイベントでも、参加者の満足度を高めれば口コミは自然に広がります。
ローソン「悪魔のおにぎり」に学ぶ広報のヒントは?
ローソンの「悪魔のおにぎり」は、SNSで話題だった“素材”を商品化して話題を再燃させた事例です。もともと南極観測隊の夜食としてSNSで語られていた料理を商品化し、印象的なネーミングで拡散を後押ししました。ITmediaによると、発売後には約20年間首位だったツナマヨを一時的に上回るヒットとなりました(出典:ITmedia/累計販売数はトクバイニュース)。
ポイントは、ゼロから話題を作るのではなく「すでにある関心」を見つけて乗せることです。
中小企業が成功事例から取り入れるべきことは?
中小企業がまず取り入れるべきは、「自社を語ってくれる人・場・きっかけ」を意識的につくることです。予算が限られていても、次の3点は実践できます。
| 取り組み | 具体例 | 期待できる効果 |
|---|---|---|
| ファンの巻き込み | 常連客の声を発信・商品に反映 | 口コミの発生 |
| 体験の設計 | 小規模イベントや工場見学 | 熱量の高い支持 |
| 話題への便乗 | 既存トレンドに自社を接続 | 拡散のきっかけ |
CRESTEPでは、こうした「語られる広報」の設計を、広報担当者がいない企業の隣の席で伴走しながら支援しています。


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