新規事業の広報戦略は、ターゲットの明確化、ニュースバリューの設計、メディアリスト作成、発信タイミングの計画という順序で組み立てるのが基本です。ローンチ前からの逆算準備が認知獲得のスピードを左右します。
新規事業の広報戦略はいつから準備すべきか?
ローンチの2〜3カ月前から準備を始めるのが目安です。プレスリリース作成やメディアとの関係構築には一定の時間がかかり、直前準備では十分な露出につながりにくいためです。
- ローンチ2〜3カ月前:市場・競合調査、ニュースバリューの整理
- ローンチ1〜1.5カ月前:プレスリリース作成、メディアリスト作成
- ローンチ2〜3週間前:主要メディアへの事前アプローチ・個別説明
- ローンチ当日〜直後:プレスリリース配信、SNS発信、問い合わせ対応
フェーズごとに、広報では何をする?
時期ごとの施策と、その時期までに決めておくことを整理します。
| フェーズ(時期の目安) | 広報の施策 | 決めておくこと |
|---|---|---|
| 準備(ローンチの2〜3カ月前) | 市場・競合の調査、ニュースバリューの整理、伝える相手の設定 | 誰のどんな課題を解決する事業か、社内で発表できる範囲 |
| 発表前(1.5カ月前〜2〜3週間前) | プレスリリースとメディアリストの作成、主要メディアへの事前アプローチ | 発表日、問い合わせ窓口、取材に出る人、写真・資料などの素材 |
| 発表・発売直後 | プレスリリースの配信、SNSでの発信、問い合わせへの対応 | 配信の日時、SNSの担当、問い合わせへの回答 |
| 発売後 | 掲載状況と反響の確認、次の発信(実績・調査・利用の声) | 振り返りの時期と指標、次に出す情報 |
メディアリストの作り方と記者との関係づくりはメディアリレーションズとは?記者との関係構築の始め方、取材のときに渡す資料はメディアキットの作り方と入れるべき項目で解説しています。
新規事業の広報戦略はどう組み立てればいいか?
戦略構築は「誰に」「何を」「どう」伝えるかを順に決めていく作業です。以下の手順で整理すると、施策の抜け漏れを防げます。
1. ターゲット(想定読者・生活者)と、届けたいメディア・記者層を明確にする
2. 自社サービスの中で「社会的に意味がある情報」をニュースバリューとして言語化する
3. ターゲット記者・メディアのリストを作成し、関心軸を把握する
4. プレスリリース配信やメディアアプローチのタイミングを計画する
5. 掲載状況・反響をもとに、その後の情報発信を継続的に見直す
発表前に、何を決めておく?
次の7項目を埋めると、プレスリリースの骨子になります。〔 〕は自社の内容に置き換えてください。
| 項目 | 記入の型 |
|---|---|
| 伝える相手 | 〔読者・生活者〕に、〔媒体の種類〕を通じて伝える |
| 解決する課題 | 〔誰の〕〔どんな課題〕を、〔どう〕解決する事業か |
| ニュースバリュー | 〔新規性・社会性・データ〕のうち、根拠を示せるもの |
| 根拠 | 〔調査・実績・事実〕と、その出典 |
| 発表日と窓口 | 〔発表日〕、問い合わせ窓口は〔部署・担当〕 |
| 取材に出る人 | 〔氏名・役職〕 |
| 用意する素材 | 〔写真・図表・資料〕 |
書き方の基本はプレスリリースの書き方とは?記者に読まれる構成とNG例、広報にかける費用の枠の決め方は広報予算の決め方|中小企業が最初に決める項目と、目標からの逆算、成果の見方は広報のKPIとは?設定方法・指標一覧と具体例(テンプレート)で整理しています。
記者に取り上げてもらえる「ニュースバリュー」とは何か?
ニュースバリューとは、社会性・新規性・意外性など、メディアが「読者に伝える価値がある」と判断する要素です。自社の都合だけを語る内容は取り上げられにくくなります。
- 新規性:業界初、地域初など「初めて」の要素があるか
- 社会性・時流性:社会課題や時事トレンドと結びついているか
- データの裏付け:自社で取得した独自データや調査結果があるか
- 意外性・逆説:一般的な常識とのギャップがあるか
- 地域性:地域経済や地域社会に関わる話題性があるか
新規事業の広報で使える主な手法にはどんなものがあるか?
新規事業の広報では、複数の手法を組み合わせて認知と信頼を段階的に積み上げていくのが効果的です。
| 手法 | 主な役割 |
|---|---|
| プレスリリース配信 | ローンチ情報を広く一斉に伝える |
| メディアリレーションズ | 個別の記者に企画を提案し、深い記事化につなげる |
| SNS運用 | 発信の継続性を保ち、生活者との接点をつくる |
| 独自調査・データ提供 | 記者が引用しやすい一次情報を提供する |
| プロダクトプレイスメント | 番組・コンテンツ内で自然に商品・サービスを露出させる |
独自データの作り方は調査リリースの作り方完全ガイド:企画から公開まで、番組・コンテンツ内での露出はプロダクトプレイスメントとは?意味・種類・日本の事例を解説で解説しています。SNS運用も、新規事業の発信を継続する手法の一つです。
新規事業の広報戦略でよくある失敗は何か?
最も多い失敗は「良い商品・サービスだから取材されるはず」という思い込みで、メディア側の関心軸を考えないまま情報発信してしまうことです。
- 自社の強みだけを列挙し、社会性や読者メリットを説明していない
- プレスリリースを配信するだけで、個別のメディアアプローチをしていない
- ローンチ直前に準備を始め、メディア側の検討時間を確保できていない
- 一度の露出で満足し、継続的な情報発信・関係構築を行っていない
新規事業の広報は、単発の露出よりも「継続的に取り上げられる関係」をどう築くかが成果を左右します。記者が引用したくなる独自データの設計や、日々のメディアリレーションズには専門的なノウハウが必要です。CRESTEP合同会社では、独自データ提供サービス「FACT DASH」やプレスリリース作成、メディアリレーションズを通じて、新規事業・新サービスの立ち上げ期の広報を"隣の席"で伴走支援しています。
広報伴走支援は、月額15万円〜(税別)、契約期間6か月〜で、月1回のMTG、プレスリリースの企画・原稿作成・配信代行(月1〜3本)、SNS運用に関する対応が基本です。配信サービスの利用料は別途実費、記者への個別アプローチは別途お見積りです。相談から支援開始までのステップは広報伴走支援を相談してから支援開始までの流れ|各ステップで決めること、支援の内容は伴走型広報支援で実際に行うこと|月1回のMTGから配信までで確認できます。取材・掲載は各媒体の編集判断によるもので、掲載や売上の向上をお約束するものではありません。

