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プレスリリースを配信しても取材されない理由と改善策

プレスリリースを配信しても取材されない主な理由は、記者にとっての社会的意義が伝わっていないことと、配信前後の関係構築が不足していることです。内容と伝え方、両方の見直しが必要です。

目次

そもそもプレスリリースは配信すれば取材されるものなのか?

配信は「記者に情報を届ける手段」であり、取材を保証するものではありません。記者は日々大量のリリースを受け取っており、その中から記事化できる材料があるものだけを選んでいます。

つまり、取材されるかどうかは配信そのものではなく、内容の質と記者との接点の作り方に左右されます。

取材されない主な理由は何?

取材につながらない理由は、大きく「内容面」と「関係面」の2つに分けられます。どちらか一方だけを改善しても効果は限定的です。

分類 具体的な原因
内容面 社会的意義が薄い、自社目線の表現が多い、独自性のあるデータがない
関係面 送りっぱなしで補足の連絡をしていない、記者の担当分野と内容が合っていない、配信タイミングが悪い
情報面 写真・図表がない、詳細資料が用意されていない、問い合わせ窓口の対応が遅い

これらは単独ではなく複合的に発生していることが多く、原因を切り分けて一つずつ改善することが重要です。

自社のリリースは、どこで止まっている?

次の10項目に「はい」「いいえ」で答えます。「いいえ」が多い区分から見直すと、改善の優先順位をつけやすくなります。

区分 確認する質問 「いいえ」のときの見直し先
内容面 社会的な意義や読者にとっての意味を、冒頭の2〜3文で書いているか 内容面の改善策
内容面 自社の宣伝ではなく、記者が記事に使える事実やデータを載せているか 内容面の改善策
内容面 数字(件数・割合・期間)を具体的に書き、出典または調査概要を添えているか 内容面の改善策
内容面 タイトルだけで「誰の・何の」発表か分かるか 書き換え例
関係面 配信後に、関連分野の記者へ補足の連絡をしているか 関係面の改善策
関係面 記者の担当分野と、リリースの内容が合っているか 関係面の改善策
関係面 配信のタイミングが、発表内容の旬や記者の動きに合っているか 関係面の改善策
情報面 写真・図表・詳細資料を、すぐ渡せる形で用意しているか 情報面の準備
情報面 記者の質問にすばやく答えられる問い合わせ担当者がいるか 情報面の準備
情報面 取材を受ける人(広報・担当者・経営者)が決まっているか 情報面の準備

内容面の改善策とは?

内容面の改善は、自社の発表を「読者にとっての意味」に翻訳し直すことが基本です。新商品や新サービスの説明だけでなく、その背景にある社会的な文脈を加えることで記事化されやすくなります。

具体的な改善策は次の通りです。

  • 発表内容が解決する社会課題・業界課題を明記する
  • 自社で収集したアンケートや調査データなど、記者が引用できる一次情報を添える
  • 「業界初」「〇〇な取り組み」などの独自性を、根拠とセットで示す
  • 数字(件数、割合、期間など)を具体的に記載する

特に、記者が他の記事で使える独自データがあると、取材化の可能性は大きく高まります。独自データの作り方と公表前の確認は、自社アンケート調査をプレスリリースにする方法とポイント、記者が引用したくなる「ファクト」の作り方とは、調査リリースの公開前チェックリスト|調査概要・n数・出典の確認項目で解説しています。

改善前後の書き換えは、どう変える?

書き換えの型を示します。〔 〕は自社の内容に置き換えてください。

要素 改善前の型 改善後の型
タイトル 株式会社〔社名〕、新商品「〔商品名〕」を発売 〔誰の〕〔どんな課題〕を〔どう〕解決する「〔商品名〕」を発売|〔根拠となる事実・数字〕
冒頭 当社は、〔日付〕に新商品を発売します 〔課題が生じている背景〕を受け、〔対象〕向けに〔解決の方法〕を発売します
根拠 多くのお客様にご好評いただいています 〔調査名・期間・対象・n数〕では、〔具体的な数字〕でした
独自性 業界初、画期的 〔何が、どの範囲で、初めてなのか〕を、根拠とともに書く
添える資料 本文のみ 写真・図表・調査概要・問い合わせ先をまとめた資料を添える

書き方の基本はプレスリリースの書き方とは?記者に読まれる構成とNG例で解説しています。

関係面の改善策とは?

関係面の改善は、配信して終わりにせず、日頃からのメディアリレーションズを継続することが基本です。記者は「知っている発信元」からの情報を優先的に確認する傾向があります。

改善のポイントは以下の通りです。

1. 配信後に関連分野を担当する記者へ個別に補足連絡(フォローアップ)をする
2. 記者の過去の執筆記事を確認し、関心のありそうな切り口で提案する
3. 定期的に情報提供を行い、一過性ではない関係を築く
4. 取材を受けた後は丁寧にお礼と情報共有を行い、次の機会につなげる

一度の配信で結果を求めるのではなく、継続的な接点づくりが取材化の確率を高めます。

配信後の補足連絡の文面の型

〔媒体名〕の〔記者名〕様
〔社名〕の〔氏名〕です。〔記者の過去記事のテーマ〕の記事を拝見し、〔テーマ〕に関するリリースをお送りしました。
〔記事に使える追加の情報(データ、図表、取材できる担当者)〕をご用意しています。ご入用でしたらお知らせください。

連絡では取材を求める前に、記者がすぐ使える情報を添えます。関係づくりの全体像はメディアリレーションズとは?記者との関係構築の始め方、取材されやすい企業の特徴は取材されやすい企業とされにくい企業の違いとはで解説しています。

情報面は、何を用意しておけばいい?

記者が記事にしようとしたとき、すぐ渡せる資料があるかで、取材の進みやすさが変わります。写真・図表・会社概要・問い合わせ先、取材を受ける人の情報をまとめておくと、問い合わせへの対応が早くなります。まとめ方はメディアキットの作り方と入れるべき項目で解説しています。

よくある質問

配信先の記者リストはどう選べばいいですか?
自社の業界・テーマに近い記事を書いている記者やメディアを優先的にリストアップします。関連性の薄い媒体に大量配信するよりも、的を絞った少数配信の方が反応率は高くなる傾向があります。
フォローアップの連絡はしつこいと思われませんか?
配信直後に一度、状況を確認する程度の連絡であれば問題ありません。重要なのは頻度よりも、記者にとって価値のある情報を添えて連絡することです。
取材されやすいネタとされにくいネタの違いは何ですか?
社会的な意義や独自性のあるデータを伴うネタは取材されやすく、自社の宣伝色が強いだけのネタは敬遠されがちです。同じ発表内容でも、切り口や添える情報次第で取材されやすさは変わります。
診断で「いいえ」が多いとき、どこから直せばよいですか?
内容面から見直すのが進めやすい順番です。内容が変わらないまま関係づくりを続けても、記者が使える材料が増えないためです。まず冒頭の書き方と、記者が使える事実・数字があるかを確認します。
自社だけで直すのが難しいときは、どうすればよいですか?
原稿の見直しから相談したい場合は、今の体制とお困りごとを伺い、必要な支援範囲を整理します(広報伴走支援の相談の流れ)。支援の内容は伴走型広報支援で実際に行うこと|月1回のMTGから配信までで確認できます。

まとめ

取材につながらない背景には、内容の作り込み不足と関係構築の不足という2つの課題が隠れていることが多くあります。両方を同時に改善していくには、継続的な取り組みと専門的なノウハウが欠かせません。

CRESTEP合同会社は「広報担当がいない会社の、広報部になる」をコンセプトに、プレスリリースの作成から記者との関係構築、独自データの提供(FACT DASH)までを伴走支援しています。取材されない状況にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

原稿の作成や配信を外部に任せる場合の費用と依頼範囲はプレスリリース作成を外注する前に決めること|費用相場と依頼範囲、クレステップの対応範囲はクレステップの対応範囲|広報伴走支援・FACT DASH・アレイーナ!でできることで確認できます。

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この記事の制作・編集
CRESTEP編集部クレステップ合同会社

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